
民芸家具の元祖ともいえる松本民芸家具。日本の思想家・柳宗悦(やなぎ むねよし)が中心となって展開した「民芸運動」の理念を受け継ぎ「家具は日常欠くことのできない実用品」であるという考えのもと「使い心地がよく、見て美しい」家具作りを一貫しておこなっています。職人の手によって丁寧に作られた家具が、使用していく中でさらに美しく育て上げられ、時を重ねるほどにその味わいを増していくのも、松本民芸家具の醍醐味です。
しかし、そんな松本民芸家具の魅力は分かっていても、引っ越しや模様替えなどさまざまな事情でお手放しをお考えの方もいらっしゃいますよね。「松本民芸家具」というブランドの良さや、家具自体の質の良さを分かっているからこそ、「きちんと価値の分かる人に買い取ってもらいたい」「なるべく高く買い取ってもらいたい」と考えるのは当然のことです。
そこでこの記事では、松本民芸家具の買取を依頼する際に知っておきたい、高く売れる家具のポイントと、人気家具の買取相場をご紹介します!お手持ちの松本民芸家具と照らし合わせながらぜひ参考にしてみてくださいね。
高く売れるのはこんな家具!買取業者が見ているポイント
松本民芸家具をなるべく高く売るためには、松本民芸家具について詳しい買取業者を選ぶことが大切です。松本民芸家具の価値を分かっていない業者に買取を依頼してしまうと、安く買いたたかれてしまう可能性もあります。「松本民芸家具 強化買取り中」などと謳っている業者なら安心ですよ。まずは、こうした専門業者が、松本民芸家具の査定の際にチェックしているポイントを見てみましょう。
ポイント1:本物の松本民芸家具であるかどうか

まず何よりも重要な点として、本物の松本民芸家具であるかということが挙げられます。松本民芸家具には類似品も多く存在しており、お客様が松本民芸家具だと思っていても実は違ったということも少なくありません。買取業者は、お客様の家具を本物の松本民芸家具かどうか見極めるポイントとして、①松本民芸家具のシールがあるか、②職人のサインが刻印されているか、③カタログに載っている商品とデザイン・サイズが一致するか、④造り込みが良いかという4点を確認しています。
①松本民芸家具のシールがあるか

主に商品の背面に、画像のような「松本民芸家具」と記されたシールが貼られています。松本民芸家具の創設者である池田三四郎のサイン「S Ikeda」も入っていますね。
ただし、このシールは古い時代(おそらく昭和40年/1965年よりも前)の商品には貼られていないこともあるようです。その頃は民芸家具ブームもあり、模造品が増えてきたため、メーカーの印としてシールが施されるようになったようです。このようにシールが確認できない場合は、②以降の方法で本物であるかどうかを確認します。
※中にはこんなシールも!通商産業大臣指定「伝統的工芸品」※

こちらの画像のように、「松本家具」と書かれたシールが貼られているお品もあります。「松本民芸家具」ではないから偽物なの?と不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、こちらはきちんとした正規品です。
「通商産業大臣指定伝統工芸品」とは、伝統的工芸品産業の振興に関する法律(伝産法)に基づき、通商産業大臣(現・経済産業大臣)により指定された日本の伝統工芸品を指します。松本民芸家具は、昭和51年に全国の家具部門における第一号として「松本家具」の指定を受けました。
主に以下の要件を満たす家具が指定されています。
・日常生活に使われるものであること
・そのほとんどを手作業により、100年以上前から続いている伝統的な技術や技法で制作すること
・原材料には、伝統的に使用されてきた欅、ミズメ、ウガイカンバ、またはこれらと同等の材質を有する用材を使用すること
・塗装は、拭き漆塗り、一閑張塗、柿渋油拭き塗を施していること
②職人のサインが刻印されているか

こちらも家具の背面や裏側などの目立たない部分に刻まれています。画像のように、「弘」や「玄」など漢字一字であることが多いですよ。松本民芸家具のお品は、一人の職人が責任をもって一つの家具を製作しており、このサインはその証でもあるのです。
ただし、先ほどのシールと同様、主に初期のころ(1950~60年代)の家具には、このサインがないお品もあるようです。シールもサインもない場合は、次の③④の方法での確認となります。
③カタログに載っている商品とデザイン・サイズが一致するか

カタログと照らし合わせる上で重要なのが、サイズが一致するかという点です。松本民芸家具には類似品が多いため、デザインだけで判断することは難しいのが事実です。カタログに記載されているサイズと大幅な誤差がなければ、買取業者も松本民芸家具であると判断してくれるでしょう。このとき、松本民芸家具の買取実績が多い業者であるほど、それまでの経験に裏付けされた目利きを行ってくれるため安心です。
④造り込みが良いか

①~③の方法でも本物かどうか見分けることが難しい場合、最終的には家具の造りの良さで確認します。これまで多くの松本民芸家具を見てきた専門の買取業者であれば、松本民芸家具ならではの質感や、材の厚さ・組み方、重さなどを経験として分かっているため、総合的に判断してくれますよ。シールやサイン、カタログ掲載など、客観的な保証が無い場合には、松本民芸家具の買取実績が多い業者に依頼することをおすすめします。
これら4つの点で本物の松本民芸家具であるという確認が取れなかった場合には、残念ながら松本民芸家具としての買取は難しくなります。普通の民芸家具としての扱いとなり、その分買取価格も安くなってしまいます。
もし、お手持ちの家具が特注品などでシールもサインも無く、カタログにも載っていない商品であれば、買取業者にまずはその旨を伝えてみましょう。詳しい業者であれば、その価値をきちんと判断してくれることもありますよ。
ポイント2:定番商品・人気商品・めずらしい商品であるか

長い間カタログに載り続ける商品は、それだけ人気があり、中古市場でもすぐに売れると考えられます。そのため、買取業者も安心して高値の買取価格を提示することができます。
また一般的には、トレンドが過ぎた型遅れの家具よりも旬な現行品の方が人気です。しかし、松本民芸家具の場合だと、廃盤になってしまったお品の中でも貴重なビンテージ品であれば、その分価値が付き買取価格も上がる可能性があります。同様に、中古市場にはなかなか出回らないめずらしい商品も高価買取の対象となります。松本民芸家具に詳しい家具専門の買取業者なら、これらの事情をきちんと分かった上で、適正価格での買取をおこなってくれますよ。
※和タンス・洋服タンスの高価買取は期待できない※
松本民芸家具は様々な和タンスや洋服タンスも展開しており、定番の商品だと考える方もいらっしゃいますよね。大型で定価も高いため、買取価格もそれなりになるのではと期待してしまうかもしれません。しかし、現代の住環境を考えると、タンスよりもクローゼットが主流であり、これらの大型タンスの需要はあまり見込めないのが正直なところです。そのため、たとえ家具の状態が良くても、それほど高い金額での買取は期待できないと心得ておいたほうが良いでしょう。
ポイント3:状態の良さはどの程度か

基本的に中古家具の買取は、状態の良さが肝心です。どんなに人気がある商品でも、状態が良くなければ高い金額で再販することはできません。そのため、買取価格は家具の状態の良さに左右されます。新品・未使用に近い状態であるほど、高価格で買い取ってもらえますよ。
しかし、松本民芸家具の場合、家具のリペア技術を有している買取業者であれば、多少のダメージなら修理が可能であるため、他の業者では買取不可とされたお品でも買い取ってもらえる可能性は十分にあります。
色剥げや木の割れ、ガラスの破損なども、その分価格は安くなってしまうものの、買取は可能である場合がありますから、まずは工房併設の買取業者に問い合わせてみることをおすすめします。
※高価買取を狙うなら、自力での修理はNG!※
家具の状態が良いほうが買取価格が高くなるからと言って、ご自分でニスを塗るなど何かしら手を加えてしまうのはNGです。同様に、これまでのご使用の中で、たとえばチェアにぐらつきが出てきたため脚を削ったというような場合も、やはり手を加えてしまっているので、その分買取価格は下がってしまいます。
高価買取を狙うなら、一番良いのは家具に大きなダメージが出る前にお手放しを決断することです。ずっと使用してきて状態が悪くなったから手放したいという場合には、潔く工房併設の業者に依頼するのが、現状における一番の高価買取への近道ですよ。
※ソファ・チェア(布製・ラッシ製)は買取が難しい場合も※
布製やラッシ製のソファやチェアは、使用感が出やすいため、長年使用されてきたお品だと買取が難しい場合もあります。布地の張り替え技術のある業者であれば、布製のソファやチェアは買い取ってもらえる場合もありますが、ラッシは厳しいと考えておいたほうが良いでしょう。査定に出す際に、どの程度の使用感であるかを画像も添えて伝えると、買取の可・不可と、可能である場合にはある程度正確な買取金額も教えてもらえますよ。
まとめ
松本民芸家具を高く売るためには、やはり状態の良さが肝心です。新品に近い状態であるほど、高く買い取ってもらえますよ。しかし記事の中でもお伝えしたとおり、家具リペア工房を併設している業者であれば、多少のダメージがあっても買い取ってもらえる場合もあります。
ラフジュ工房でも、ブランド家具・デザイナーズ家具・アンティーク家具などの買取実施中です!自社で工房を構えているため、多少のダメージでも買取できる可能性があります。査定は無料なので、ぜひ一度お試しくださいね。
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