こんにちは!ラフジュ工房店長の岩間守です。
何度か他の記事でお話しているように、当店では古今東西の建具の販売、また、リペアやカスタマイズを行っています。
ただ中には、

そう疑問に思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんな方のために、今回はラフジュでできる建具のカスタマイズについて、一挙にご紹介したいと思います!
自分ならどんなアレンジをするか、あれこれ想像しながら読んでみてくださいね。
(※こちらの記事でご紹介しているカスタマイズは、 “現状販売” 建具の場合です。それ以外の販売形式で建具を購入予定の方は、参考程度にご覧ください。)
目次
リサイズ (高さ・幅の変更)
まずは、建具のカスタマイズで一番ご要望が多い「リサイズ」。

古い建具は現在のように規格が決まっていないので、サイズも物によってバラバラ。
それでも設置場所にピッタリ収まるなら良いのですが、ほとんどの場合は難しいと思います。
とくに日本の古い建具となると、昔の人は現代の私たちに比べて身長が低かったため、高さが足りないことが多いんです。
だから丁度良い高さになるよう、リサイズする必要があるわけですね。
また、高さを足すだけでなくカットしてサイズダウンすることもできます。
例えばこちらは、高さを1775mm⇒2029mmに・幅を810mm⇒759mmにリサイズした例です。

さらにご希望があれば、こういった複雑なリサイズも対応可能ですよ!

色の変更
建具の見た目を左右する大事な要素である、色。
ラフジュでは建具の色を変えたい場合、ブラウン系塗料での着色かカラーペイント、いずれかお好みの方法をお選びいただいています。
(※商品の状態によっては着色限定・ペイント限定など、当店から仕上げ方を指定させていただく場合もあります。)
着色はオーク系、チェス系の2択。

ペイントは当店指定カラー12色から、お好きなものをお選びいただけます。


※注意※ 色味にこだわりたい方へ、店長からのお願い
ただ、色についてご注意いただきたいのが、「厳密にこれと同じ色にしてください」といった高度な(あるいは過度な)ご要望には、お応えできないということ。

私共の扱う商品は木製品です。
木材は車などの工業製品とは違って自然由来のものですから、同じ種類の木材同士であっても、また同じ個体の中でも、多少の色味の違いがあります。
その上に同じ色を乗せたところで、工業製品のような同色均一な仕上がりにはなりません。
だから、「うちにある家具と色味を合わせてほしい」とか、「このドアとこのドアの色味を同じにしてほしい」といったご要望でも、厳密に全く同じにはならないんです。
もちろん、違和感がない程度に色味を合わせることは可能ですし、それは私たちがきちんとお応えするべき範囲内の仕事です。
ただ、あくまでもお客様のご希望の色味になるべく近づけるというもので、それ以上の色合わせには対応できかねます。
そもそも、それほど神経質にならずとも、濃い茶色なら濃い茶色というザックリとした括りで統一されていれば、インテリアはそれなりにまとまって見えるものです。

例えばこちらは、アンティーク家具と建具を組み合わせて作ったレトロなダイニングです。
茶色のアイテムで統一していて、非常にまとまり感がありますよね。
でも、ひとつひとつの家具や建具をよく見ると、すべてが全く同じ茶色というわけではありません。

それから色味について、もう一つお伝えしておきたいことがあります。
当店では、色サンプルの提供は原則行っていません。
どうしても!という場合にはお渡しすることも可能ではありますが、その場合は別途有料でのご対応となります。
実をいうと、私も当初はサンプルを無料で配布したいと考えていました。
やはり現物を確認できないネット通販である以上、その程度はやって然るべきと思っていたからです。
しかし、結局はそれも参考程度にしかならなかった…という苦い経験があり、追加料金という形を取らせていただくようになりました。
特に強いこだわりをお持ちのお客様の場合、色味を決めるまでに膨大なやり取りを必要とすることもよくあります。
例えば「もっと色を濃くしてほしい」であったり、「もう少し赤みを足してほしい」であったり。
サンプルの色味でスパッとお話がまとまった事例はほぼない、といっても過言ではないんです。

当店を信頼して色々とご相談いただくのは本当にありがたいことですし、私共としてもできることならご希望全てにお応えしたい。
…のですが、ビジネスという観点から考えると、ご納得いただけるまで何度でも塗り直します!という姿勢では、到底社員たちを食べさせていくことはできません。
お客様が大切なのは当然として、そんなお客様に満足していただくためには、社員の満足感を上げていくことも不可欠です。
お客様・社員・会社という三位一体の経営バランスを私なりに考えに考えぬいた結果、「色味に関しては過度なご要望にはお応えできない・しない」という現在のスタイルができあがりました。

特殊な塗装や剝離加工
ちなみに色味に関しては、
・お好きな色に調色してのペイント
・アンティーク風ペイント
・ストリップド(剥離)加工
・外部用塗装
という具合に、ご希望とあらば他にもできることがたくさんあります!
お好きな色に調色してのペイント

そんなお客様には、「調色」がおすすめです。
調色とは、複数の塗料を混ぜ合わせて好みの色を作ること。
つまり、お客様のオリジナルカラーを作ることができるんです!
当店ラインナップにない色でのペイントをご希望の場合は、お客様支給品 or 調色での対応となりますので、ご予算等もふまえてご検討ください。
アンティーク風ペイント

という方におすすめなのが、アンティーク風ペイント。
程よいムラと傷を加えることで、使い込まれたような味わいを再現します。
こちらは加工例ですが、かすれたような風合いになっているのが分かるかと思います。

さらに、クラック(ひび割れ)加工を施すと、こんな感じになります。


ストリップド(剥離)加工

素材のもつ味わいをダイレクトに感じたい方には、ストリップド加工をおすすめします。
「ストリップド」とは、古い塗装を剥離することです。
元々塗ってあった塗装をはがして仕上げるので、木肌そのままの自然な風合いや木目を楽しむことができるんです。
ストリップド加工を施した建具は、ナチュラルなインテリアに相性ピッタリ!


外部用塗装

玄関ドアや店舗の入口用の建具を探している方には、ぜひ外部用塗装をご検討いただきたいです。

屋外でご使用いただく場合、建具は常に紫外線や風雨にさらされます。
そうすると、「せっかくきれいに仕上げてもらったのに、日に焼けて色褪せてきちゃった!」なんてことに。
人によっては、それはそれで味があって良い、という方もいらっしゃるかもしれません。

(※外部用塗装は劣化を防ぐため、定期的な塗り直しが必要となりますので予めご了承ください。)
お好みのガラスに交換
建具のカスタマイズといえば、ガラスの交換も忘れてはなりません。
ガラスのデザインを変えるだけで、見た目の雰囲気はもちろん機能性も調整することができます。
例えば、外の景色を思いきり楽しみたいならクリアガラスが最適です。
逆に、光は取り込みたいけれど視線は完全に遮りたいとなれば、モザイク性のあるガラスを選ぶと良いでしょう。


レトロガラスや色ガラス、当店オリジナル柄のデザインガラスなど、ここではとても紹介しきれないほど。
ラフジュで取り扱いのあるガラスをまとめたコンテンツもありますので、よかったらぜひ一度チェックしてみてください。
>>ラフジュ店長が疑問にお答え!「交換できるガラスの種類を教えて!」
ガラスを金網に変更
また、ご希望ならガラスを金網に変更することもできます。
これはフランスアンティークによく見られるデザインで、フランス語で金網を意味する「グリアージュ」と呼ばれることもあります。
キャビネットの扉などに用いられることが多いですが、こんな風に建具に取り入れてみても素敵です!

カフェの間仕切りなど、ゆるやかに空間を仕切りたい場合に活躍してくれますよ。

名入れ、組子、ステンドグラスなどデザイン性の高いアレンジ
もっとこだわりたい場合には、レーザー加工機を使用したアレンジや、ステンドグラスもおすすめです。
当店のレーザー加工機をもってすれば、こんな自由度の高いカスタマイズも実現可能!
・ガラスへの名入れ
・木部の抜きや彫り
・組子の製作
また、憧れのステンドグラスだって製作できるんです!

参考まで、過去ご依頼いただいた例をいくつかご紹介しましょう。





興味のある方はぜひこちらの記事もあわせてご参考ください!
>>ラフジュ店長が疑問にお答え!~オーダー・カスタム家具編~「ラフジュでステンドグラスも作ってくれるってホント?」
>>ラフジュ店長が疑問にお答え!~オーダー・カスタム家具編~「ステンドグラス以外にもラフジュでできるアレンジを教えて!」
引手(ドアノブ)、鍵など各種金具類の取り付け
引手(ドアノブ)は小さいながらも、建具の雰囲気を左右する大事なパーツです。
せっかく建具を新しく購入するなら、細部までとことんこだわりたいですよね!
その点、ラフジュ工房にお任せいただければ、引手(ドアノブ)や鍵など小さなパーツもお好みのものに変更・取り付けが可能です。


ちなみに玄関など、防犯面が気になる場所での使用をお考えなら、ディンプルキーやドアチェーンを付けるのも良いと思います。
例えばこちらは明治期の蔵戸を加工した例ですが、このように厚みのある建具にもちゃんと現代の鍵を取り付けることができるんです。

また、引き戸に関しては力の弱い方でもスムーズに開閉ができるように、戸車の交換・取り付けも承っています。
アンティークの建具でも、ご自宅の建て付けに合った戸車にすることで、暮らしの中にスムーズに取り入れることができますよ。

引き戸を開き戸に。引き戸を吊り戸に。建具の仕様変更

・引き戸を開き戸(ドア)として使いたい
・開き戸(ドア)を引き戸として使いたい
・引き戸を吊り戸として使いたい
ご安心ください!ラフジュ工房ならそんなご要望にもお応えできるんです。
家具や建具との出会いは一期一会。
せっかく気に入ったデザインの建具を見つけたのに諦めてしまうなんて、もったいないです。



上級編!建具を使って家具も作れます
これは蛇足になってしまうかも…と思ったのですが、良い機会なのでぜひ紹介させてください。
実はラフジュ工房では、建具を使った家具の製作も行っているんです!


例えば、こちらは古い書院戸を活用した収納棚です。
書院戸とは、簡単に言うと床の間の横に設けられる障子窓のことです。
床の間を飾る役割もあったためか、繊細で凝った意匠のものが多くあるんですよ。
しかしながら現代では床の間がないお宅も多く、また、そもそも書院戸のサイズが小さいことから、現代の暮らしに取り入れるには難しい建具でもありました。
そこで思いついたのが、収納家具にしてしまうというものです。
これなら和の意匠も存分に楽しめ、現代の生活にも違和感なく取り入れることができます。


書院戸に同じく、欄間もそのままでは現代生活に取り入れにくい建具ですが、少し手を加えるだけでこの通り。
こんな和モダンなウォールランプ、とってもおしゃれだと思いませんか?


どっしりと存在感のある蔵戸は、思い切ってテーブルトップに。
上にはガラス天板をのせてあるので、実用性も申し分ありません。
いかがですか?
ラフジュ工房では、アイディアを活かした斬新なリメイクも承っています。

最後に
今回は、ラフジュ工房でできる建具のカスタマイズについてご紹介しました。
私どもにお任せいただければ、難しい加工もなんのその。
きっとあなたの希望通りの建具が手に入りますよ!
「こんなアレンジはできますか?」といったご相談も大歓迎です!
どんなことでも、まずはお気軽にご相談くださいませ。
店長あいさつのページもぜひご覧ください!
店長あいさつのページでは、店長の来歴や古い家具に対する想いについてお話しています。
ラフジュ工房を始めた経緯もイラストで分かりやすくまとまっているので、ぜひ一度覗いてみてください。



